温   泉   記

城端蒔絵と前衛書家

今宵は富山県、南砺市、城端の作家さんの
お話をさせていただきます。
それは日本の伝統、人と人の和の話であります。

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富山県南砺市城端には16代続いている
一子相伝で受け継がれた「城端蒔絵」の
継承者、小原 好喬さんがおられます。
16代という歴史は半端じゃないです。
天正三年創業1575年です。
城端蒔絵塗師屋 治五右衛門



私が小原さんと知り合ったのは、
私が小原さんのご自宅に電話を
したのが始まりでした。

なんとか写真を撮らせてもらえないでしょうか?
私は雑誌社でもないしプロのカメラマンでもない。
おそらく、そうとう怪しい電話だったに違いない^^;

それでも小原さんは、それじゃ城端の曳山の修復を
するのでその時に修復作業を見てください。と
言っていただきました。
16代続いている家柄といえば、私なんて
相手にされないんじゃないか??と思ったりもしていたので
嬉しかったです。
とても気さくに説明していただきました。
一年半くらい前の話です。

こういった曳山を修復されております。
修復する人間がほとんどおらず
その中での作業です。
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城端という街は、写真のように
風情があり、歩くと古き良き日本情緒漂う
ところです。

初めて行った城端曳山祭の宵祭りの日、小原さんに
いろいろ曳山祭の解説をしてもらったことも
良い思い出です。
人前で話すのも上手く、いろいろなメディアに
出ておられてますが、それでいて偉ぶらず
真面目で初めて出会った人たちをも大事にする、
小原さんはそういう人であると思います。

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大阪、岐阜のカメラ仲間が北陸のほうに
来るというので、ではぜひ、小原さんに
どうしても会ってほしいと思いました。

そして忙しい中、時間を空けていただき、
この日は城端蒔絵の制作風景と作品を撮らせていただきました。
城端に古くから伝わる城端蒔絵は、
城端塗りとも治五右衛門塗りともよばれ、
その白漆の技法は日本漆工史に異彩を放ち、
県内はもとより全国的にも特異な存在として知られています。
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実は私、こういう特異なのが好きです。
人と同じのがあまり好きじゃないんです。

ここだけのコダワリ、ここにしか存在しない、
そういうのに心惹かれるのです。
ということで撮影開始です。

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城端蒔絵は白が特徴です。

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制作する前にデザインを考える
とのことですが、紋白蝶も金魚も
とても懐かしいと思うのであります。
このデザインはどうして決めたのでしょうか・・・
そこを聞くのを忘れていた!

まだ幼少期の頃、外にでて遊んでいた頃に
よく目にした紋白蝶。
お祭りに連れて行ってもらい、やってみた
金魚すくい。どれも幼少期の心に
残っている場面です。そんな事を
思いながら撮らせていただいていました。

光沢がすごくて、映りこみしない角度を
探すのにあまり余裕はありませんでしたが^^;

蒔絵とは漆器の表面に漆で絵や文様、
文字などを描き、それが乾かないうちに
金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に
定着させる技法です。

カメラマンの「途中で失敗したら、どうなるのですか?」との問いに
小原さんは「おわりです」とキッパリ言われたのには
一同、絶句してました。
妥協はないんですね。
小原さんは言われます「ご先祖が使われていた
道具、作品を見ていると良いものを作ろうと思うんです」と。
そして小原家は城端の曳山祭に深く関わっています。
曳山祭の宵祭りに山宿にはご神像がおられます。

こちらも小原家が関わったご神像です。
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曳山祭、ご神像の改作、曳山の修復、
地道な作業かもしれないが、こういう
技術者の活躍を私は知っておきたいと
思うのであります。
祭りとなるといろいろな役員が
活躍されることと思います。
そういう皆さんの活躍があり
絢爛な曳山を動かすことが
できるのだと思います。
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曳山祭では我が息子も乗らせていただいたんです^^
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小原さんの家を出てから
城端の書家、山根美幸さんを訪ねました。
前衛書家で、スゴイ腕前です。。
私は七年ほど前から南砺市に
住んでいるわけですが、本当に
魅力的な方が多い、作家さんが多いと
思います。

私、前衛の書を実際に書いているところを
見るのは初めてで、その集中力、気迫が
スゴイなとおもいました^^;
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ご自分で、「私は天然で、力仕事が得意なんです」って
おっしゃっていましたが、、
その元気なトークにこちらもパワーをいただけます。
小原さんも山根さんもとても情熱的です。
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今回は小原さんと山根さんを紹介させていただきましたが
となみの地方には多くの魅力ある人が在住されて
います。
城端は石畳の通りがあり、古きよき日本情緒
あふれる街です。魅力ある方が多く住み
何度でも訪れたくなります。
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人と人の和を大事にする、人と人を繋ぐ街。
そういう文化、そういう人間に魅力を感じます。
ありがとうございました。

越中の小京都城端、また遊びに行きます^^
和の心を感じる和美活という活動も
されています。詳しくはこちらから

8月31日に城端和美祭というイベントも予定されておりモデルさんも
募集されています^^

※記事は追加、編集する可能性もあります。
城端曳山祭の記事はこちら!!

最後に小原氏撮影の、私たち。こういう感じで
撮らせていただきました(笑)
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by hidetatu32jp | 2013-06-28 00:46 | Comments(11)
Commented by revoir-dima at 2013-06-28 01:21
城端、という町は本当に魅力的な所ですね。
土地柄や風土が生み出すさまざまな人、物。
そしてそれらを守り、さらに発展させようとする方たち。
あの日の夜が蘇ります。

さすがのブログです!

後ほど、私のブログが出来上がった際はTB頂きますね~^^。
Commented by sho-m1228 at 2013-06-28 01:29
hidetatuさんも情熱的ですよヽ(^o^)丿
また古きよき日本、私達の知らない富山を教えて下さい。
Commented by tktuyuki at 2013-06-28 10:55
すごい!
感服しました。お二人の匠はもちろん、hidetatsuさんすごい・・。
Commented by belcantaro at 2013-06-28 21:01
hidetatuさん、こんばんは~。
ど~されてるかな~って思ってたトコロへBlogのUPがあって、お元気そうで安心しました。
いつもながら丁寧な作りですね。
アタシも見習わなければ、、^^
Commented by monsukewc at 2013-06-29 17:44
先日は、お世話になり、ありがとうございました。
相変わらず、素晴らしいですね!
写真も編集も、想いがすごく伝わってくる感じです。
同じ場所にいて、同じものを撮っていた中で、違いを出すのは難しい・・・^^:
Commented by cotti6102 at 2013-07-01 22:29
もはや、なんの心配もなく安心してみていられる安定感!
この域には、なかなか達しないです~

風景、スナップ、ポートレート、グッズ、、、
なんでもござれ、、、
さらにはコピーもすごい~

くっそ~でございます。
Commented by hitatinotono at 2013-07-03 21:19
美人さんにイチコロです(バキッ。
素晴らしい処ですね~
Commented by yaburin at 2013-07-03 22:43 x
南砺市住民です。 井波に住んでおります。
城端の方はきさくな方が多いようですね 
それでは 今度は井波で写真を  閑乗寺高原から見る砺波平野
石畳の町に 彫刻を彫る姿が見えますので 機会がありましたらね
Commented by papacamera at 2013-07-24 09:57
今回のレポートも素晴らしいです。
hidetatuさんならではのコミュニケーションが感じられてきます。
そして、hidetatuさんの写真に登場する方は毎回驚くほど魅力的な人ばかりですね。
仁徳あればこそです。
Commented by あき at 2013-08-08 11:36 x
こんにちは^^
ご無沙汰しています。
人と人とのつながり、伝統、お写真とテキスト拝見していると
とてもひかれます。
hidetatuさんのお人柄でしょうが、hidetatuさんと一緒にいらっしゃる方たちも素敵な方たちばかりなんでしょうね。

私も小江戸◯◯に住んでます(^^)
観光地のど真ん中にいていつも人の声、祭りが近づくと太鼓や笛の音を聞きながら育ちました。
人と人のつながり、大切にしていきたいです。
Commented by Kazari at 2013-08-22 10:15 x
旅行バッグ持って北陸に行きたくなりました。