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温   泉   記

旅立てカメラマン エッセイ

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昨日は紫陽花の花を撮りに朝早くから出かけた。
出かけたと行っても家からわずか五分くらいの場所。

田舎なので紫陽花はそこらじゅうで咲いている。
そこでふと頭をよぎるのが花ってどう撮ればいいのか?
私には花が全く分かっていない。
花を贈ったこともないし。

そんなことを考えながら紫陽花を撮り始める。
撮り始めて一分ぐらいでツイッターでつぶやく

「やっぱり花を撮ろうということが間違ってるな。ワタシノ場合」

どう撮っていいかわからない。

「ダメでした・・・そっこうで諦めて帰ってきました・・・
濡れたのがいいというのは理解できるのですが、
花って難しい・・ 花も私に撮られてさぞ不満を感じているような。。。。」

そして開き直る

「邪心満々の私に花撮影は無理w」





そして昨日から現在までちょっとした夫婦喧嘩やら子守りやら
たこ焼きを作りながら考えた。
そもそも私が撮りたい写真は花ではない。
おそらく。それなのにいろんなブログで紹介されている
紫陽花がバランス良く・色もよく・かっこよく撮られているのに
影響されて撮りたくなったと私の脳が勘違いしたのだ。
まったく世の中に誘惑は多い。


旅立てカメラマン エッセイ_f0052569_2151167.jpg



例えば1月か2月の真冬の北海道に旅に出たとする。
北海道の田舎のほうの凍てつくようなホームで列車を待っている。
外は吹雪いている。列車が一時間に一本もないようなローカル線だ。

そんな列車がホームに入ってくるときに写真を撮り、列車の中の窓から
吹雪いている外を撮る。列車の窓を額に見立て撮る。

どうやら目的地に着いたようだ。列車から降りて宿泊先に向かおうとしたら
古いラーメン屋が駅前にあったとする。すると無性にラーメンが食べたくなり
ラーメン屋で一枚撮る。もしかするとラーメン屋のご主人に話しかけて
一枚撮る。もしかすると老夫婦で仲良くラーメン屋をしていたら
ご夫婦を撮る。
そしてこんな話をする。
「これだけ雪が降ると大変ですね、夜は何度くらいまで
冷え込むのですか?」すると店主は答える。
「夜になると-15℃くらいにはなるよ」って。
すると私は、「やっぱ寒いですね~、それじゃ夜は熱燗なんて
ほんと呑みたくなりますね」と言う。するとまた店主が言う、
「そりゃ、そうさ、呑まなきゃやってられね」と。
ラーメン屋のドアは風でガタガタと音を出す。
店内の暖房はストーブだ。店内の客は私一人。

ラーメンを撮っている私を見て店主が言う「大きなカメラだねぇ」
「えぇ、明け方に御神渡りを撮ろうと思っているんです」と私。
そして話は世間話と続く・・・そして夕方までいてしまって
「一杯呑んでいけ」と言われる・・・・・
そして更にいろんな話をする。
店主に「おっちゃん、北陸に来ることがあったら
声をかけてくれ」と連絡先を渡して宿に向かう。


明朝、なんやかんやでなんとか御神渡りを撮り
予定通り自宅まで帰ってくる。


少し長い妄想なのだが
そうそう、でもこういう感じで写真が撮りたいと思ってる。
人間と人間が少し入り込んだ、人間と人間が
関わった写真。

だからあらためて花を撮ると言われたらどう撮っていいのか
分からないのかもしれない。
そもそもブログ 温 泉 記 は温泉旅行の
レポートから始まったブログのはずだから
温泉にはあまり行っていないが旅先での出来事や
写真を撮っているということは系統は守られている
ということだね。

あ、大事なこと忘れてた。
田舎のほうに旅をしたら
現地の方に、ここの町内会は
どんな感じですか?と聞いてみたい。
そしてうちの町内はこんな感じですよと言いたい。


これを最後まで読んだアナタの意見はどうですか??
というか意味がわかる方と読む方いればいいんだけど^^;

おまけ
以前に撮った能登半島の千枚田の夕景です。
世界農業遺産に登録されました。

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by hidetatu32jp | 2011-06-26 21:41 | Comments(32)
Commented by JBK at 2011-06-26 22:40 x
ひとの考えていること妄想していることをのぞけるのは楽しいですね。

でもベタなコメントになりますが
ひでたつさんの紫陽花 とても好きです。
と言うかやられたーって感じです。
Commented by chigusano at 2011-06-26 23:42
私も 素晴らしいアジサイのお写真と思います。
本意ではないとしても hidetatuさんしか撮れないアジサイと
思いました。 この個性が いいのではないでしょうか。

アジサイに 力強い、生命力があります。
アジサイが勝つか、hidetatuさんが 勝つかの ギリギリの心の葛藤が そのままお写真に表れて・・・・ 
今までに見たことのないアジサイ写真をドンと目の前にして
驚いたというのが 本音かもしれません。
それくらい 印象的な作品です。

心のうちが お写真に表現できるのは
素晴らしいことだと思います。

エッセイ最後まで拝見しました。
人間と人間が少し関わった・・・・と書いておられますが
このアジサイ写真も hidetatuさんの思いと 花との関わり合いが多いにあると私は思います。

Commented by たーや at 2011-06-27 00:17 x
こんばんは♪
何だかとてもじっくり読ませていただきました。
その妄想は、hidetatuさんの
すべてではないでしょうか。
私も感じます。これでいいのか?
もっと旅を、土地を、人を感じたい写真が撮りたい。

人生それが旅、我がブログのモットーです。
このすさまじい情報世界、流されることも多いですが
自分なりのスタイルを貫くことが大事なのでは?

紫陽花の写真、素敵ですよ。
hidetatuさんらしく、花を紫陽花という花を
捕えているのではないでしょうかね。
偉そうにすいません(謝
Commented by photo-by-kohei at 2011-06-27 00:17
そういう旅ができる大人になりたいです。
Commented by sho-m1228 at 2011-06-27 00:26
今までにないテキスト!

hidetatuさんは「みんなに旅行に行ってもらいたい」というコンセプトだから、そういう写真が撮りたいんだろうなと伝わりました。

でもね、紫陽花、上手過ぎる!(≧▽≦)
私の今年の紫陽花は全滅でした。
やはり雨に濡れてるのがいいね。
まだ咲いてたら撮ってみる~!


Commented by meister_shaku at 2011-06-27 03:33
花に向かった時に感じる、hidetatuさんの葛藤、わかる気がします。
私の写真は人に捧ぐ写真。「誰にどのような目的で見てもらうのか?」
が常にあります。
だから、私も花というのは全く撮れません。
撮ったとしても、今の所、そこに意味は見出せてはいません。

hidetatuさんの写真も、人と人との関わり、その場の化学反応で生まれてくる写真。
でも、逆に言うとこうも考えられないでしょうか?
人との関わりのあまりない、物語性を排除した個人的な写真というのは、
hidetatuさんの持ってる本質の部分が見えてくると。
自分をさらけ出すようで、恥ずかしくも、私小説のような写真。
今回の写真もそう言えないでしょうか?
そういう部分を開放する事によって見えてくる新しい発見、あると思うので、
是非これからも挑戦し続けていってもらいたいです。
私もそうありたいです。
Commented by lacassa at 2011-06-27 11:44
凄くいい問題定義ですよね。
うん、心がそうしたい写真を撮る。真っ直ぐで熱くていいです。
切り取り方で現実離れ出来るけど、気持が写る物でもありませんか、写真って。
苦手な分野に挑戦する事も勉強とは思いますが、心が向かない事をするのはつまらなすぎですよね。
私は物撮りが出来ません。
シャッターを押すだけしか出来ない素人ですが、カメラを向けたくなるのは、楽しい・面白いと思う事だけなんです。
そしてその殆どに人が絡む。だから凄く偏りがあるの。
風景写真や物撮りが出来たらもっと楽しいだろうと思いつつ、心が向かないのです。
hidetatuさんの作品を好きなのは、心も足も向かいたくなるから。きっと人と繋がっていたい気持ちを私も感じているんだと思います。
して、確か花が撮れないって以前に言っていませんでしたか?奥様に小さなブーケでも贈ってみたらいかがですか?嬉しそうな顔を見れば、ちょっとカメラを構えたくなるかもですよ・笑
Commented by chikyugurashi at 2011-06-27 13:14
hidetatuさんの写真の位置づけはhidetatuさんの生き様そのものなのだなと感じました。
つまり、旅=人生=写真=温泉記。(+それを見る僕)=興奮っ
益々お写真が楽しみになってきまスた。
Commented by cotti610 at 2011-06-27 16:45
なるほど~~~~

評価と満足は必ずしも一致しないものですよね・・・

撮りたいものを撮る!ってことに尽きるのではないでしょうか?
衝動がそうさせる?

でも、『撮ってみよっかな?』
っていう冒険心が新たな一面を呼び起こしてくれるかもしれませんし・・・
(僕の場合、、、今のところ、撮ってみよっかな?ばかりです)

Commented by p-reve at 2011-06-27 17:56
そうですよね。写真の醍醐味は人と人とのコミュニケーション。スナップもですけど花の写真でも「この花は?」「どこで撮ったの?」とかいろいろと会話が広がり親しくなる。
写真は最高のツールだと思いますよ!
あきらめて撮ったあじさいでさえ、このクオリティはさすがですね。
Commented by hima-ri14 at 2011-06-27 22:36
こちらはまだ紫陽花はもう少し先。
私は花を撮るのも好きなのですが、なかなか難しいですね。
花の表情を撮るのは…。
でもこの紫陽花の写真、素敵だと思いますよ。
ただ、気持ちが下がっているときに撮ると、
どんな写真でもうまく撮れないのかもしれません。
我が家も週末、夫婦喧嘩で終わりました汗。
しかもオットの誕生日なのにー。。。
いけませんね。
今は仲直りしましたが、もっと早くに素直になっとけばと後悔。
後悔先に立たず。
紫陽花、ちょっぴり寂しそうに見えます。
Commented by nagomuyoshi at 2011-06-27 22:44
ここで
素晴らしいアジサイやな・・・
と思ったら
撮りに行かないと・・・
って思わされます。
ワタシって
アジサイを撮りたいのかな・・・
って誘導されてます・・・^^;
なにが撮りたいのかな。

Commented by june at 2011-06-28 01:16 x
こんな素晴らしい紫陽花を撮っていて何言ってんですか。
と言いたい(笑) 
ホントに見事ですよ。とくに青の紫陽花はどきどきします。
なんでこんなすごい質感がでるんだろう。。
旅で人と関わり、話の中から何かが見えてくるとしたら、
花だって同じだと思います。言葉としては発しなくても
花もお喋りしてくれます。(と信じてます^^)
きっと花を見て綺麗だと思う気持ちがあれば、
それをそのまま撮るだけで、hidetatsuさんなら
すてきな写真になると思います。
旅で出会った人のかわりに花にしてみたらどうでしょう。
何かが見つかるかもしれません^^
Commented at 2011-06-28 19:14
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by thallo at 2011-06-28 20:56
ヒデタツさん、こんにちは。おっ、やっとコメント欄が開いていた。(私も人の事はいえない)
かっこいい紫陽花! これが私の第一印象。なんというか、男の浪漫ですね。(この漢字ってのがポイント)こんなにドキッとした紫陽花は初めて見ましたよ。
いつも素敵な光景を見せていただいているけれど、お花もこんなにきれいに撮られて。。ぜんぜん文句のつけどころないじゃない!笑
そうそう、ヒデタツさん、ツイッターをされているのね、ところでFacebookはされていないのかな?私はこちらの方が楽しいだけど。。
Commented by hitatinotono at 2011-06-28 21:25
tonoは・・・hitatinotonoですが貴兄は何で探せば
ツイートできます?!
Commented by borderlines at 2011-06-28 22:09
結局hidetatuさんはつくづく人が好きなんだと思いますね。(^^)
私も田舎暮らしだから、被写体はどうしても植物や風景が多くなりま
すが、時々無性に人を撮りたくなります。
でも、花を撮るということは、その花を撮ったhidetatuさん(表現
者)とそれを見せてもらう我々(鑑賞者)の関係を構築し、その写真
を通してインスピレーションのやりとりをすることに他ならないわけ
で、これも立派に人間と人間が関わることになるんですよねー。
Commented by alpinism2 at 2011-06-29 23:06
うーん、それでも仰け反るほどに美しく撮ってしまうhidetatuさん(^^ゞ
そんなhidetatuさんに期待するのは・・・やはり『旅』写真です!!
Commented at 2011-06-30 12:11
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Commented by teko at 2011-06-30 21:03 x
ご無沙汰してます!

好奇心から撮ってみたくなることってありますよね。
私なんて、自分スタイルが全く確立していないので、
他の方の写真を見て影響されることなんて日常茶飯事です(笑)

今回、お花を撮ってみたことで、
「ご自分が撮りたいモノが何なのか」改めて発見できたことは大きな収穫だったのでは!?

・・・でも。
この紫陽花の写真、素敵ですよ!とっても!
凛とした美しさが感じられて、hidetatuさんならではの写真だなぁと思って堪能させて頂きました♪
Commented at 2011-06-30 22:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by papacamera at 2011-06-30 22:58
僕も花だけを目の前にすると、立ち尽くしてしまいます。
ファインダーを覗こうが覗くまいが、イメージセンサー作動せず。
でも、たまに性懲りもなく、また撮る。ええ、負けず嫌いなんです。自分に(笑)

ラストの棚田、素晴らしい。撮ってみたいなぁ。
以前テレビ番組で凄い数のカメラマンがいるのを見てビックリでしたが。
Commented by kirafune at 2011-07-02 10:21
最後まで拝読しました。
hidetatuさんの妄想の中に
私も入り込んで、なんだか旅気分。
hidetatuさん、読ませるなあ。
Commented by あき at 2011-07-02 22:27 x
こんばんは^^
紫陽花のお写真素敵ですよぉ。
とても惹きつけられます。
みなさんのブログで紫陽花が掲載されてますね。
私もそれを拝見させていただいてつい撮ってしまってます(^^)
思うようには撮れませんが・・・
私は風景写真が好きです。
北海道の田舎のローカル線を汽車が雪をかきわけ走ってくるところとか、
森の奥深くの湖が霧に包まれているところとか、そんな風景を撮ってみたいです(^^)
気の向くまま思うままに写真の撮ってます。
でも、いつかそんな風景を撮りに行こうと本気で思ってます(^^)
が、最近周囲がいろいろと心配してまして・・・・
一応女子ですから(^^ゞアハ

Commented at 2011-07-02 23:31
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Commented by ulysses07 at 2011-07-03 22:28
こんばんは♪
紫陽花、素敵に撮っていらっしゃいますよ~
撮り慣れてない被写体は、
ちょっと、抵抗あるのは、確かです^^;

能登半島の千枚田の夕景...
とっても、素敵ですね♪♪
溜息がもれます。

私は お庭の薔薇や、紫陽花よりも
こういう、フォト撮ってみたいですよ~~^^♪

     ユリシス☆
Commented by nikon1001 at 2011-07-04 22:52
わたしも花の写真は苦手です。
未だに自信作はなしですよ。  ^^。


流石にすばらしい 棚田の夕景ですね!!!
Commented by ponta7-7-7 at 2011-07-05 20:01
ふ、深いお話ですねぇ+o。。o+゚☆゚+o。。o+

お花を愛でるのは好きですが
私も撮影は苦手です^^;

しかしながら見事な紫陽花です。。。☆

棚田、いつか行ってみたい場所なのです!
素晴らしい絶景ありがとうございました(≧▽≦)☆
Commented by ricophoto at 2011-07-05 22:51
能登半島の千枚田、きれいな写真ですね。
そう、私もいつかヒデタツさんのおっしゃるような、
人と人との会話や生活感が伝わってくるような写真、
撮りたいです。
Commented by sakurashot at 2011-07-10 13:26
旅を楽しむ。人の繋がりを楽しむ。写真を楽しむ。
出逢いと発見をカメラに閉じ込めて持ち帰る。
素敵な旅行っすよね。
私もそんな旅をしてみたい。
でも、2枚目の写真とか好きっすよ。
Commented by cherry-mmm at 2011-07-10 14:13
とっても素敵な紫陽花だと思います(*^-^*)

私はお花は育てるのも生けるのも撮るのも好きで、より美しく撮ってあげられるようになりたいなーって思ってます。
結構人見知りなので空とか花とかを黙々と撮るのが好きなんです(笑)

hidetatuさんのようなお写真はなかなか撮れないので見せて頂くのが楽しみです♪
千枚田の夕焼けは一度撮ってみたい被写体です^^
Commented at 2011-07-12 00:27
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